(1)利用方法

 前回の記事(電子申請システム(JCIP)①)では、システムの概要について説明しました。今回は、実際のシステムの利用方法について順を追って説明します。

JCIPの利用手順

① gBizIDの作成、ログイン

 JCIPにログインする為には、まずgBizIDというアカウントを作成する必要があります。gBizIDとは、デジタル庁が提供する認証システムで、1つのアカウントで複数の行政サービスを利用することができるものです。gBizIDアカウントには種類があり、JCIPへのログインには「プライム」又は「メンバー」アカウントが必要となります。そして、そのアカウントを利用し、パスワード認証+ワンタイムパスワード認証によってログインします。まだ、gBizIDアカウントをお持ちでない方は、ログインページの「GビズIDを作成」ボタンから作成に進むことができます。なお、アカウントの発行には、申請から2~3週間かかりますので、事前に取得しておくことをお勧めします。

② 申請・届出書類の作成、送信

作成
  • 申請・届出選択画面で該当する書類を選択する。
  • 申請・届出作成画面が表示されるので、申請者連絡先情報を入力する。(基本情報はgBizIDの登録情報がプレ入力されている。)
  • 必要書類が一覧で表示されるので、各書類を選択し作成画面へ移行する。
  • 作成画面で必要事項を入力する(プレプリント機能により、申請者の確定情報は事前に転記されている。例:申請時の許可番号など)。作成した書類は、PDFによる書面出力やXML形式によるデータ出力が可能。
  • 作成画面下に、各申請・届出書類に関連する確認資料が表示されるので、対象のものをアップロードする。その他の確認資料で、申請・届出全体にかかるものや行政庁が求めるもの(例:定款、登記事項証明書など)は、「申請・届出内容画面」からアップロードする。
送信
  • 「申請・届出内容画面」下の送信ボタンを押すことで行政庁に送信する。内容に不備があった場合は、エラー表示に従って書類を修正・追加添付する。(不備が無かった場合は、ステータスが「作成中」から「確認待」に移行する。)

③ 手数料等の納付

  • 行政庁から納付指示通知が届くので、通知一覧から通知を選択し、「申請・届出内容画面」下の「手数料納付」ボタンから、「手数料納付画面」へ移動する。(ステータスが「納付待」となっている。)
  • 「手数料納付画面」に納付金額等の内容が表示されるので、納付手続欄から希望する納付方法を選択し、手続きを進める。(ステータスが「納付待」から「手続中」に移行する。)

④ 補正指示への対応

  • 補正の必要がある場合、行政庁より補正指示通知が届くので(ステータスが「補正中」の状態)、通知一覧から通知を選択し、指示に従って入力内容や確認資料を修正し、再度送信する。

⑤ 手続きの完了

  • 行政庁による手続きが完了すると、手続き完了の旨の通知が届くので(ステータスが「通知書発行済み・届出確認済」の状態)、通知を選択し「通知参照画面」へ移動する。許可や経審に係る通知書が電子発行される場合、画面の添付ファイル欄に添付されるので、リンクをクリックしてダウンロードする。その他の場合は、書面発送の旨などが通知詳細欄に表示される。(通知書がどのような方法で発行されるかは各行政庁によって異なる。)

 以上が「電子申請システム(JCIP)② ~システム利用方法~」についての説明です。当事務所でも、このJCIPを利用した申請に対応しておりますので、是非一度ご連絡ください。以下より当事務所のホームページに移動できます。

「行政書士梅田ゆうき事務所」