(1)入札参加資格審査

 建設業許可を受けている事業者が、民間工事だけでなく、国や地方公共団体等の公的機関が発注者となる公共工事を元請として受注する為には、各発注者が実施する「入札」(一般競争入札、指名競争入札、等)に参加して案件を落札して受注する必要があります。この入札に参加する為には、事前に各公的機関に対し入札参加資格審査を申請し、入札参加資格者名簿への登録を済ませておかなければいけません。審査は登録を希望する各公的機関ごとに受ける必要があります。各公的機関によって、審査の申請方法や必要書類が異なる場合が有る為、申請を希望する機関の手続き内容について、ホームページ等で確認の上、手続きを行います。なお、審査に際しては、名簿登録中に経営事項審査の有効期間が切れない様に、毎年の決算終了後、速やかに決算変更届を提出し、経営事項審査を受審して、最新の総合評定値通知書を得ておかなければいけません。

審査の受付時期と登録の有効期間

 入札参加資格審査の受付時期について、公的機関の多くは定期的に受付期間を設定する「定期受付」を採用しています。そして、審査後の名簿登録の有効期間は一般的に2年間(定期受付の場合)となっています。また、定期受付を採用している場合、登録の有効期間中に追加登録ができる様に「随時受付」を行う機関が多いです(兵庫県や神戸市でも随時受付を行っています)。随時受付の方法は公的機関によって異なりますので、ホームページ等で確認する必要があります。なお、随時受付による登録の場合、有効期間は2年間ではなく、登録日から定期受付の際の有効期間までとなります。

申請方法

 入札参加資格審査の申請方法は、最近では、従来の書面での申請から、インターネットによる申請方法を採用する公的機関が多くなっており、中には、原則としてインターネットによる申請しか受け付けていない機関もあります。実際、兵庫県、神戸市及び国土交通省地方整備局における審査申請はインターネット上で行うこととなっています(国土交通省地方整備局の随時受付のみ、電子メール、郵送、持参による申請のみの受付)。また、インターネット申請を利用するにあたっては、セキュリティを向上させる為、事前にIDとパスワードの発行が求められることが多いです。このID、パスワード発行申請は、代理人の行政書士が行うことができますが、申請の際に申請者の情報が必要です。

 以上が、「入札参加資格審査の概要」についての説明です。審査の受付時期が一定期間に設定されている場合が多いので、公共工事を請け負いたいとお考えの建設業者様は申請先の公的機関に関する情報を常に把握しておくことが大切です。当ブロブでは、兵庫県、神戸市及び国土交通省地方整備局の入札参加資格審査の申請方法について説明していきます。是非、ご確認頂き、ご検討される場合は当事務所にご連絡ください。当ブログ又は以下の当事務所ホームページからお問合せください。

「行政書士梅田ゆうき事務所」