(1)神戸市への申請手続き

 神戸市が発注者となる公共工事を請け負いたいとお考えの場合は、入札に参加する為、入札参加資格審査申請を神戸市に行います。現在、神戸市では、「令和4・5年度 神戸市工事請負競争入札参加資格審査申請(追加申請)」を実施しています。この追加申請には、令和4・5年度において入札参加資格の認定を受けていない事業者のみが、新たに入札参加資格の認定を希望する場合に申請することができます。申請受付期間は、令和4年6月11日から令和5年10月10日までとなっています。申請は電子申請(兵庫県電子申請共同運営システム(e-ひょうご))で行い、電子申請システムでのデータ送信と、画面から出力される書類と添付書類を簡易書留郵便で提出することで申請完了となります。なお、審査手数料は無料です。そして、審査の結果、入札参加資格者名簿に登録された場合、その有効期間は登録日から令和6年3月31日までです。以下に手続きの流れを詳しく記載します。

手続きの流れ

① 資格要件の確認

 まず、インターネット上で公開されている申請要領を確認し、入札参加の資格要件を満たしているかを確認します。主な要件として、以下の事項が定められています。

  • 基準日の前日までに、建設業許可を受けていること
  • 経営事項審査を受けていること
  • 国税(法人税又は所得税及び消費税(地方消費税を含む))及び神戸市税(市民税、固定資産税、都市計画税、軽自動車税、特別土地保有税、事業所税、入湯税及び市たばこ税)を含む地方税に未納の税額がないこと(未申告の場合を含む)
  • 雇用保険、健康保険及び厚生年金保険(以下「社会保険等」という)に加入していること(ただし、法令により適用除外とされる者を除く)

② 申請者登録(ID、パスワードの発行)

 電子申請システムを利用する際に必要となるID、パスワードを発行する為、インターネットで、兵庫県電子入札共同運営システムのホームページから神戸市のページに進み、申請者登録を行います(神戸市ホームページの入札参加資格のページにリンクがあります)。申請者登録によるID、パスワード発行は、これまでに一度も神戸市へ入札参加資格審査申請をしたことがない方のみが行います(過去に申請をしたことがある方は、発行済みのID、パスワードを使用します)。この申請者登録は代理人が行うこともできますが、申請者の情報が必要です。

③ 電子申請、申請書類送付

 発行されたID、パスワードを利用して、電子申請システムにログインし、操作要領に従って申請情報を入力します。全て入力したらデータ送信します。データ送信後、出力された「入札参加資格審査申請書」及び印鑑証明書等の添付書類を書面で簡易書留により、申請窓口に送付します。書類は申請受付期間内に送付しなければいけません。

申請書送付先:

神戸市行財政局契約監理課 工事契約担当宛

④ 審査、名簿登録

 書類の到着後、審査が行われます。各申請期間内に申請を行った場合でも、すべての不備が補完しない場合は、申請日に対応する資格始期での登録はされません。不備の状態で申請から3か月を経過したもの(但し、最長で追加申請の最終の申請期限まで)については、申請書類が無効となります。審査の結果、入札参加資格名簿への登録の可否については、定められた登録日付けで、書面により申請者(受任者をおく場合は受任者)に送付されます。

 以上が、「入札参加資格審査の申請手続き ~神戸市へ申請する場合~」についての説明です。神戸市の他、兵庫県内のいくつかの市町村では、電子申請システムを利用した入札参加資格審査を実施しています。ただし、各自治体によって、申請受付期間、手続き及び提出書類に違いが有る場合がありますので、それぞれ確認が必要です。当事務所では、ご希望する公的機関への入札参加資格審査申請のサポートをさせて頂きます。記事をご覧頂き、ご検討される場合は、是非、当事務所にご連絡ください。当ブログ又は以下の当事務所ホームページからお問合せください。

「行政書士梅田ゆうき事務所」