(1)建設キャリアアップシステム(CCUS)の登録料、利用料
建設キャリアアップシステムの登録について、事業者登録と技能者登録の説明を別の記事でしましたが、登録に際して、それぞれ登録料が必要となっています。また、事業者の方は、システムを利用する為に、利用料を都度支払う必要があります。今回は、その登録料と利用料について説明します。
登録料
事業者登録料
事業者登録の申請後、運営主体の建設業振興基金より登録料の請求が有ります。支払期限までに支払うことで、事業者ID、管理者IDが通知されます。支払方法は、コンビニ・銀行・クレジットカードでの支払いが可能です。登録の有効期間は5年で、事業者は5年ごとに登録料を支払い必要があります。以下に、事業者登録料を一覧表を載せます。個人事業主の方は6,000円ですが、その内、一人親方の方は無料です。その他、法人については、事業者の資本金の額によって登録料が定められています。
資本金 | 登録料(有効期間5年) |
---|---|
一人親方 | 0円 |
500万円未満(個人事業主含む) | 6,000円 |
500万円以上1,000万円未満 | 12,000円 |
1,000万円以上2,000万円未満 | 24,000円 |
2,000万円以上5,000万円未満 | 48,000円 |
5,000万円以上1億円未満 | 60,000円 |
1億円以上3億円未満 | 120,000円 |
3億円以上10億円未満 | 240,000円 |
10億円以上50億円未満 | 480,000円 |
50億円以上100億円未満 | 600,000円 |
100億円以上500億円未満 | 1,200,000円 |
500億円以上 | 2,400,000円 |
技能者登録料
技能者登録料は登録する種類によって異なり、「簡略型登録」で2,500円、「詳細型登録」で4,900円です。支払方法は、コンビニ・郵便局・クレジットカードでの支払いが可能です。登録によって発行されるカードの有効期間は、発行日から9年経過後の最初の誕生日までです(最大10年間)。なお、申請時60才以上の技能者の方は、有効期間が発行日から14年後の最初の誕生日まで(最大15年)となっていますが、本人確認書類を未提出の方の有効期間は発行日から2年後の最初の誕生日までとなります(最大3年)。
利用料
建設キャリアアップシステムの登録後、本システムによって、事業者情報(現場情報を含む)を管理する為の管理者IDに対して、また、現場情報を登録した当該現場における技能者就業履歴情報の登録回数(現場ごとに就業する技能者の人日単位)に対して、それぞれ利用料(管理者ID利用料、現場利用料)の支払いが必要となります。
管理者ID利用料
1IDあたり、年額11,400円(税込み)となっています。ただし、一人親方の方は、2,400円(税込み)となっています。事業者の方は、毎年、利用料を支払う必要があります。なお、事業者において、現場管理者として登録されたIDについては、利用料を支払う必要がありません。支払方法は、当初登録月の翌月に請求書が登録責任者宛てに届くので、支払期限までに銀行振込(三井住友銀行のみ)で支払います。
現場利用料
1人日・現場あたり、10円(税込み)となっています。具体例として、1つの現場に10人の技能者が50日間就業した場合の利用料は5,000円となります。また、技能者が、1日に複数の現場で就業した場合は、その現場ごとに利用料が発生します。利用料の支払いは毎月行います。支払方法は、月末締めで管理者ID利用料とまとめた請求書が登録責任者宛てに届くので、支払期限までに銀行振込(三井住友銀行のみ)で支払います。ただし、利用料が一定額(10,000円)に満たない場合は、最大6か月間請求の繰越となり、まとめて請求がされます。
以上が、「建設キャリアアップシステム(CCUS)の登録料、利用料」についての説明です。CCUSへの登録や利用には、それぞれ費用が発生しますが、このシステムを継続させていく為には、事業者全体の協力が不可欠であると考えます。CCUSを活用することで、諸費用以上のメリットが有ると思います。当ブログでは、その活用メリットについても説明していきます。行政書士は、建設業者様に代わってCCUSへ代理登録することができる専門家です。当ブログをご覧いただき、登録をお考えの際には、是非、当事務所にご連絡ください。当ブログ又は以下の当事務所ホームページからお問合せください。